2019/09/06
How to
【リーデル わいん部_010】ウォータースポットを残さずに、デカンタをお手入れする方法
今回のテーマは、「デカンタ内部のウォータースポットを防ぐ」です。
ワイングラスはもちろん、デカンタも、水道水で洗っている限り、もしガラス表面の水滴を自然乾燥させてしまうと、必ずウォータースポットは発生します。
このウォータースポットは、水に含まれているミネラル分が結晶化したものですから、洗い流せるような汚れとは別物です。そのため、一度ウォータースポットが発生してしまうと、これを綺麗に取り除くのはなかなか難しい。
ですから、ウォータースポットは「対処療法」ではなく「予防」が大切なのです。
ワイングラスの場合には、ガラス表面の水滴を拭き取ってしまうのが最善の「予防」方法ですが、デカンタではそうもいきません。外側の水滴は拭き取ることができても、内側を拭くことが難しいからです。
デカンタ内側のウォータースポットを防ぐには
デカンタ内部の水滴を拭き上げることができないのですから、「水滴」からウォータースポットの原因となる「ミネラル分」を取り除いてしまうのです。
そう「精製水」をデカンタケアの仕上げに使うのです。
「精製水」を使用したデカンタケアの手順
(1)デカンタ内部の主だった汚れを落とします
(2)(1)では、水道水を使用して構いません
(3)デカンタ内部の汚れが落ちたら、最後に「精製水」でリンスします
この時、デカンタ内部で水道水に触れたところは満遍なく「精製水」でリンスしてください。
「精製水」は、ドラッグストアなどで気軽に入手できます。
デカンタを1つ保有しているだけで、ワインのアエレーション、澱引き、温度コントロール、ゲストをおもてなしする演出効果など、その活用効果は絶大です。
お気に入りのデカンタで、さらにみなさんのワインライフが豊かなものになりますように!
このブログで使用したのは、「<デカンタ> アヤム」(動画もあります)
写真の通り、サイズは大きすぎず、リーデルのデカンタ群の中では、特に背丈の面では中程度の部類に入ります。注ぐたびにワインの中を空気が通り抜け「ポコポコ」と音を奏でます。
ワインと空気を触れさせる効果ももちろんですが、ワインをグラスに注ぐこと自体が楽しくなる、そんなデカンタです。