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2012/04/11

Column

ハンドメイド vs マシンメイド、5倍の価格差(当社比)は伊達なのか、伊達じゃないのか!?

みなさまこんにちは、AXNドラマの「コールド・ケース」がシーズン7をもって突然打ち切り・・・でヘコんでいる庄司です。。。

(写真左)手吹きのイメージはこれですね(^^) でも、最も経験を必要とするのは、<ステム&台座部の仕上げ> なんだそうです
(写真右)3人の手を経てボウルまで成形されたグラス作りの仕上げは、台座部とステム。ココで完成するか否かが決まります!

第2回 テイスティング・ラボのテーマは、<ソムリエ>vs<ヴィノム>!

グラス・テイスティング・セミナーを行っていて、よくいただく質問の一つに、
「<ソムリエ シリーズ>(ハンドメイド)と<ヴィノム シリーズ>(マシンメイド)の違いはどの程度あるの?」
というものがあります。

形状はほぼ同じものもあり、価格的には5倍ものひらきが・・・
なおかつ <ソムリエ シリーズ> のグラスを気軽に体験できる場所もそう多くない・・・。
というところから、その違いを実感していただける機会がなかなか少ないのだろうと思います。

<第2回 リーデル・テイスティング・ラボ>では実際に、<ソムリエ> と <ヴィノム> を比べていただく機会を作りたいと思います。
(※詳しくは、このブログの一番下をご覧ください)

一番の違いは、飲み口の(薄さだけではなく)仕上げの丁寧さ☆

実際に使い比べてみて、最も感じるのは、飲み口の違いです。
見た目には、恐らく「0.1mm」も違わないであろう<ソムリエ>と<ヴィノム>ですが、その見た目以上に大きな違いとなって感じるのが、飲み口の繊細さです。

この飲み口の繊細さが、どんな違いをもたらすのか?
その感覚を表現するとしたら、<ソムリエ> でワインを飲んだ時、飲み手と畑の距離が一気に縮まり、土地の個性(テロワール)やワインの質感(テクスチャー)がより明瞭に感じられる。
とでも言えるのかもしれません。


写真:岩の原ワインさんのぶどう棚:、足元には、大きな石ころがごろごろ(^^)

ハンドメイドの <ソムリエ・シリーズ> のグラスたちは、1脚ずつ、担当者によって、飲み口を研磨され・・・

研磨されたグラスは、こちらも別の担当者が1脚ごとに目視で確認しながら、火入れが行われます。
これにより、飲み口の表面が軽く溶かされて、非常に滑らかな感触が生まれるのです。

製法や細かいスペックの数字の面では、もちろん明らかな違いがあるのですが、<ソムリエ> vs <ヴィノム> でやっぱり一番気になるのが、「官能面」ですよね?

「で、実際のところ、2万円のグラスで飲むと、ワインってすっごく美味しくなるの???」
ここなんです。
ここが最も気になるところなんです!

これは個人的な感想として、いつも同様のお返事をしているのですが、「<ソムリエ>と<ヴィノム> 明らかに違います・・・
ただし、ワインにそれ相応のポテンシャル(複雑さや、奥深さや、構造の堅牢さなど)があれば・・・」
ということになるのかなと、数多くのグラスを使用した結果、庄司自身はそう思っています。

ワインの味わいや香り、そこからさらにもう一歩奥へと感覚を研ぎすませたときにみえてくるもの。

ミネラリティ・・・
質感・・・
テロワール・・・
造り手の顔・・・

そんな要素を、そのひと雫の中に秘めているワインでしたら、<ソムリエ・シリーズ> の真の力を感じていただけるのではないかと思います。

第2回 リーデル・テイスティング・ラボのお知らせ

<第2回 リーデル・テイスティング・ラボ> はグラスに焦点をあてて、「ハンドメイド vs マシンメイド」という内容で行います。

前回の反省を活かして、3回のセミナーを設定しました。
各回8席、全3回のセミナーで24席限定ですが、<ソムリエ・シリーズ> と <ヴィノム・シリーズ> を比較使用していただける数少ない機会ですので、ぜひ多くのお申込みをお待ちしております☆

2012年5/16(水)19:30〜21:00
2012年5/19(土)11:00〜12:30
2012年5/19(土)16:30〜18:00

  • 庄司 大輔Daisuke Shoji
  • (社)日本ソムリエ協会公認ソムリエ/リーデル社 ワイングラス・エデュケイター

1971年神奈川県生まれ。明治大学文学部文学科卒業、専攻は演劇学。 塾講師、レストラン勤務などを経て、1998年(社)日本ソムリエ協会公認ソムリエ呼称資格取得。1999年にボルドー地方サンテミリオンの「シャトー・トロットヴィエイユ」で学ぶ。2001年リーデル・ジャパン入社、日本人初の「リーデル社グラス・エデュケイター」となる。リーデルグラスとワインの深いつながりやその機能を、グラス・テイスティングを通して広く伝えるため、文字通り東奔西走している。
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