2021/02/09
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1756年創業。265周年を迎えるリーデルの歴史。
一族経営でグローバルに展開する世界最古のクリスタルグラスブランド、リーデル
1756年創業。265周年を迎えるリーデルの歴史。
1756–2021
「11代続くリーデル家は、代々にわたる当主の夫人の、愛や家族や事業への献身があったからこそ繁栄してきました。夫人は舞台裏で身を粉にして一家と家業をサポートし、鼓舞し、勇気付け、そして当主の成功に最大の貢献をしていることを決して忘れてはなりません。」
ー リーデル家10代目当主 ゲオルグ・ヨーゼフ・リーデル
リーデル家の歴史は、ヨーロッパの歴史と同じくらいエネルギーに満ちており、同時に密接につながっています。
1756年、それはオーストリアで天才作曲家モーツァルトが誕生し、ポルトガルではワインの原産地呼称管理法が初めて制定され、またイタリアのヴェネツィアではカサノヴァがドゥカーレ宮殿の牢獄から脱獄した年。同時代には、マリア・テレジアが女帝としてオーストリアを統治し、ヨーロッパでは迫り来る嵐の予兆が見られました。七年戦争では、オーストリア=ハンガリーがシュレージエンの奪還を試みましたが、他の強国も加わり、ヨーロッパ大陸全土を震撼させる事態となりました。そしてその後、ヨーロッパ各地の支配者らは経済回復を目的として、農業の近代化と産業振興を行うことになります。
そうした希望的な空気が流れる時期に、リーデル社は産声をあげました。そして、その後数世紀にわたり、高品質なガラス製品を象徴する存在となります。1756年、ボヘミアはハプスブルグ家の統治下にありました。そのボヘミアの地でヨハン・レオポルド・リーデル(3代目)により、このガラス帝国の物語が始まりました。リーデル社は現在まで脈々とガラスと深く関わり続けています。
リーデル社のグラスメーカーとしての歴史には、心奪われる伝説や驚くべきサクセスストーリーが数多くあります。その一方で、経済危機や
一家を襲った悲劇にも見舞われました。リーデル社は、ハプスブルグ帝国の終焉や、チェコスロバキア共和国建国時の社会的な動乱、さらに
世界的な経済危機の影響などを、その技術と創造性をもって切り抜けてきました。
第二次世界大戦後、リーデル家は追放され、ボヘミアにあったすべての財産や工房、さらに個人の資産まですべてが没収されました。8代目のワルター・リーデルに至っては、ロシアで10年間の捕虜生活を余儀なくされ、リーデル社の輝かしい未来は消滅したかのように思われました。しかし、ワルター・リーデルの並外れた勇気と努力により、物語は異なる方向に展開していきます。
彼のレガシーは、オーストリアのチロル地方、クフシュタインで再び始まることになります。
その後のことは、皆さんご存知の通りです。
「創業以来一族でブランドを守り続けるリーデル社は、私で11代目となりました。私たちのゴールは、次世代のための企業の姿を形作ることです。そのひとつとして、サステナビリティ(持続可能性)は必要不可欠です。原材料、パッケージ、リサイクル方法、そしてパートナー選びに至るまで、持続可能な製造工程のために力を注いでいます。」
ー リーデル家11代目当主 マキシミリアン・リーデル
▼リーデルの歴史|リーデルとは?
https://www.riedel.co.jp/about-riedel/history/