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2014/11/21

How to

もう割らない!「ワイングラスの正しい洗い方」3つのポイント

ワイングラスを使う機会が増えてくる季節になってきました。
今回は「拭きあげ(過去の投稿をご参照ください)」時と1、2を争う、ワイングラスを壊してしまう場面「ワイングラスの手洗い」時に着目します。

ワイングラスがますます活躍するこの季節、正しい洗い方を復習して、今シーズンの「グラス破損ゼロ」を目指しましょう。

「破損ゼロ」を目指すための「グラスの洗い方」3つのポイント

この3点を実践できれば、あなたの大切なワイングラスの寿命は大きく伸びるはずです。
(1)ワイングラスの基本の持ち方を実践する
(2)ワイングラスに「ねじれ」の力を加えない
(3)薄い飲み口に強い力を加えない

こんな経験、ありませんか?

頭では分かっていても、ついついこの基本を破ってしまいがちです。
例えば・・・

・台座と飲み口をもって、ひねるようにして洗ってしまい、ステムが…ポキッ…。
・薄い飲み口をスポンジで挟んで洗っているときに、つい力が入ってしまって…パリン…。
・ボウルの底の汚れを落とそうとして、スポンジをもつ手が薄い飲み口を内側から圧迫して…パリン…。

こんな悲劇はもうやめにしたいですね!
さぁ、「正しい洗い方」3つのポイントを実践して「破損ゼロ」を目指しましょう

(1)の基本の持ち方は、もう実践あるのみです。常に意識してこの持ち方をするようにしましょう。

(2)「ねじれ」の力を加えない

(3)薄い飲み口に強い力を加えない。

下の写真でも、私の人差し指と中指の根元付近が、グラスの飲み口に強く押し当てられていますね。

どちらも意識してこの2つの力をグラスに加えないよう気をつけるしかないのですが、このたび、製品開発に定評のある3Mさんから発売された注目のクリーニング・グッズを活用することで、この2つの問題を解決して頂けるかもしれません。
その注目のワイングッズはこちら「ワイングラス・クリーナー」です。

「挟み洗い」ではなく、タテ方向に動かす

この形状から、トングのように、ついついグラスの飲み口を挟みたくなりますが「挟み洗い」は極力避けましょう。特殊な裁断を施された製品表面の繊維によって、軽く圧をかけるだけで、リップや油の汚れなどがとても落ちやすくなっています。ワイングラスクリーナーを、汚れの目立つ飲み口に軽く押しあて、タテ方向に動かすことで、汚れが落ちます。「挟み洗い」をしないことで、ワイングラスにねじれの力が加わるリスクを取り除くことができるのです。

適度な硬さと長さが、ボウル底部の汚れにも対応

極端に大ぶりなサイズのグラスを除けば、このワイングラス・クリーナーの長さと弾力とジョイント部の硬さを利用して、繊細な飲み口に圧をかけずに、ボウル底部の汚れを洗うことができます。
やや硬いジョイント部をボウル底面に軽く押し当てます、製品に長さがあるため、この状態でも、繊細な飲み口に手の圧力が加わりにくいのです。

グラス破損の原因になるような要素をできるだけ排除すること。これが「破損ゼロ」への第1歩です。
今回のポイントを参考に、大切なワイングラスの寿命をできるだけ伸ばしてゆきましょう。

【番外編】とにかく、酔っぱらったら洗わない、グラスに触れない!

ワインを楽しんだその後は、ワイングラスはテーブルの上にそのまま残しておきましょう。
「酔っぱらったら洗わない」
「酔っぱらった人に、大切なグラスには触らせない(テーブルからキッチンまで運ばせない)」
「正しい洗い方」の前の、これが大前提です。

  • 庄司 大輔Daisuke Shoji
  • (社)日本ソムリエ協会公認ソムリエ/リーデル社 ワイングラス・エデュケイター

1971年神奈川県生まれ。明治大学文学部文学科卒業、専攻は演劇学。 塾講師、レストラン勤務などを経て、1998年(社)日本ソムリエ協会公認ソムリエ呼称資格取得。1999年にボルドー地方サンテミリオンの「シャトー・トロットヴィエイユ」で学ぶ。2001年リーデル・ジャパン入社、日本人初の「リーデル社グラス・エデュケイター」となる。リーデルグラスとワインの深いつながりやその機能を、グラス・テイスティングを通して広く伝えるため、文字通り東奔西走している。
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