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2013/06/05

Column

グラスエデュケイター庄司大輔と考える日本ワインでグラスマッチング(2)エーデルワイン

リーデルの美しきグラス形状は、世界中の生産者たちとの〝ワークショップ〞から生まれた。ワイナリーでの庄司と造り手との対話から、選ばれるグラスとは?

今回のテーマは「ツヴァイゲルトレーベ」

「失敗は成功のマザー」。長嶋茂雄氏の名言(?)です。

今回訪問したエーデルワイン50年の歴史からは、まさに「トライ&エラー」という言葉を強く感じました。厳しい気候のもと、大迫(岩手県花巻市)の土地と気候にどんなブドウ品種がマッチするのか。ワイナリーの歴史は、そのマッチングを見極める試行錯誤の連続でした。
今まで栽培した品種は約40種。失敗の山の頂きに立って初めて見えてくる景色があるのですね。

それはグラス開発も同じ。頭で考えた設計図だけでは、理想のグラス形状には辿り着けません。

数多くのボウル形状で飲み比べ、イメージから遠いものを除外してゆく。その繰り返しが「ワークショップ」。造り手が確信するブドウ品種のメッセージこそが、真のボウル形状を選び抜く羅針盤なのだとリーデルは考えます。

生産者が語るセレクトグラス

ワークショップ参加生産者

高畑政博氏( 中/常務取締役)

行川裕治氏( 左/製造部部長代理)

伊藤秀行氏( 右/製造部)

 

朝霧の湿度がもたらすしっとりとした緊張感や岩清水のような透明感、早朝の冷気にも似たキレのある酸。試飲したワインに共通するのは、そんな「大迫らしさ」。さぁ、造り手が「身震いした」、過去最高の凝縮度となったツヴァイゲルトレーベ。どのグラスでその真価を発揮したのでしょうか。

<ヴィノム シリーズ>『ピノ・ノワール(ブルゴーニュ)』グラス 3,675円
赤系果実的な要素に焦点があたる。
このワインの明るい側面を感じたいときに選びたいグラス。

<ソムリエ シリーズ> 『ティント・レゼルバ』グラス 16,800円
シラーグラスの印象が写実だとしたら、こちらは印象派。
柔らかいタッチの中にワインの個性が浮かび上がる。

<ヴィノム シリーズ> 『シラーズ/シラー』グラス 3,675円
ワインのメッセージを明瞭に、ストレートに表現。黒い果実、樽香、複雑なアロマをしっかりキャッチ。

ワイナート

ワイナート

この記事は2013年6月5日(水)発売「ワイナート 第71号」に掲載されました。
こちらからPDFファイルをダウンロードしていただけます。
ワイナート PDF(724.2KB)

  • 庄司 大輔Daisuke Shoji
  • (社)日本ソムリエ協会公認ソムリエ/リーデル社 ワイングラス・エデュケイター

1971年神奈川県生まれ。明治大学文学部文学科卒業、専攻は演劇学。 塾講師、レストラン勤務などを経て、1998年(社)日本ソムリエ協会公認ソムリエ呼称資格取得。1999年にボルドー地方サンテミリオンの「シャトー・トロットヴィエイユ」で学ぶ。2001年リーデル・ジャパン入社、日本人初の「リーデル社グラス・エデュケイター」となる。リーデルグラスとワインの深いつながりやその機能を、グラス・テイスティングを通して広く伝えるため、文字通り東奔西走している。
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