2014/06/20
Wine
貴腐ワインの王様『シャトーディケム』
黄金に輝き、誰をも魅了し続ける貴腐ワイン、シャトーディケム。
1本の葡萄樹から造られるワインの量は、グラスでたった1杯分と言われます。
数年前、シャトーディケムに10代目当主ゲオルグ・リーデルの姿がありました。
優雅で気品溢れるシャトーの中は、緊張感が漂います。
貴腐ワインやアイスワインなど、デザートワインにオススメなのは、リーデルの『ソーテルヌグラス』。
「甘味を奪い」「酸味を豊かに」表現すると言われるこのグラスは、ワインが秘めた香りはもちろんのこと、本来そのワインが持つ酸とミネラル、そして強い甘味という味わいのハーモニーを最高のバランスで飲み手に披露してくれます。
ワインと合わせて何を食べるか。
その答えは無数で、時として以外な発見もあります。
ある暑い日の夜、幸運にも1998年のシャトーディケムを開ける機会がありました。選んだのは良く冷えた完熟メロン。
濃密なディケムの果実味とメロンのジューシーな甘味の二重奏。
種子の周辺特有の後味が、このディケムの余韻にある樽のニュアンスと共鳴します。
思わず言葉を失い、目を閉じます。いつまでも余韻が終わらない事を願って!
使用したグラス:リーデル <ソムリエ> ソーテルヌ(#4400/55)
使用したプレート:ナハトマン <スフィア> チャージャープレート 32cm(#93625)