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2016/12/09

Column

自宅でワインを優雅に楽しむ テーブルコーディネートの秘訣とは

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テーブルコーディネートは難しい?

いえいえ、そんなことはありません。
最低限おさえておけば安心なテーブルコーディネートの基本と、遊びのポイントをご紹介しますので、是非おためしください。

簡単な基本をおさえておけば、あとは自由自在

テーブルコーディネート——というと、構えてしまうかもしれませんが、王室や高級レストランならいざ知らず、自宅においては自由自在。
グラスやタンブラー、食器、テーブルなどをちょっと工夫することで、お家飲みやホームパーティーが、とても楽しくなります。

難しく考えずに、まずはトライ!

テーブルコーディネートの基本の「き」
楽しい食卓を演出するために、まず考えるべきことは、ごく簡単。
テーブルを囲む人たちに、ストレスを感じさせないことです。

一般的に、ひとり分60㎝の幅を確保すれば充分といわれています。
ホームパーティーなどを開催する際は、まずはテーブルの大きさから参加人数を算出すると窮屈になりません。

最低限必要な道具類は、テーブルクロス、お皿、ナイフやフォークなどのカトラリー、グラス、ナプキン程度。どれも、清潔でさえあれば、無理矢理揃いのものにする必要はありません。

各自の配置は、
①テーブルに清潔なクロスを広げる
②参加者の正面中央にお皿を配置
③皿の右側に刃を内側向けてナイフを、左側にフォークを配置
④右上にグラスを配置
⑤お皿の上、もしくは適当な場所にナプキンを配置

ご家庭では、最低限これだけ準備すれば充分でしょう。

ちょっとした心遣いで快適に
たとえば大きなテーブルクロスを用意するのが大変だったら、新しいクラフト紙や包装紙などをクロスに代用しても構いません。
使い捨てなら、お客様も汚すことを気兼ねせずに楽しめますし、結構お洒落なデザインもあるので、楽しめます。
また、お皿の下にランチョンマットを敷くと、汚れ気遣いのリスクが回避できます。

カトラリーは、レストランなどでは、コース料理に合わせて外側から使う順に何本も並べられますが、ご家庭ではナイフとフォークが一揃いあれば充分でしょう。
お料理が変わったらちょっと刃先をぬぐえるように、紙ナプキンを用意しておいても良いですね。

グラスは、もし可能であれば白ワインと赤ワイン用にふたつ、さらに可能なら水用にもうひとつ用意しておくと親切です。

全体の配置
テーブルの中央部には、なるべくたっぷりと余裕をとっておきましょう。
こちらに、お料理を配置し、それぞれ取り分けます。

メインは大皿に盛ると見栄えも立派ですが、家庭においては、お客様同士で回しやすいように、サブのお料理はあまり大きくないお皿に盛るとよいでしょう。お料理が多い場合は、2枚に分けても便利です。

ワインなどのお酒は、できればサブのテーブル、もしくはスペースを用意してそこに配置すると、サービスの動線が重ならずにスムースです。

ワインテーブルにも清潔なクロスをかけ、スパークリングワインや白ワイン用にクーラーを用意し、クーラーから出したボトルの水滴を拭うナプキンを揃えておきましょう。こちらのクロスは、水分を吸収しやすい布製のものが望ましいでしょう。

清潔で、快適でさえあればOK

親しい人たちと、楽しい時間を過ごすためならば、テーブルコーディネートの基本は、清潔で、快適でさえあれば充分。
おもてなしを繰り返していくうちに、徐々にアイテムを揃えていくのも楽しいものです。

テーブルにお花を飾る際は、ワイングラスよりも高くならないように背の低い花瓶を用い、あまり匂いの強くない花を……などの配慮も、経験を重ねていくうちに身に付いてきます。

  • 髙山 宗東muneharutakayama
  • ワインコラムニスト・歴史家・考証家・有職点前(中世風茶礼)家元

専門は近世史と有職故実。歴史的観点を踏まえてワインのコラムなどを執筆。
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