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2012/03/19

Column

ブルゴーニュ紀行その1 ~銘醸地に囲まれた街「ボーヌ」と美しきワイナリー~

こんにちは。テイスティングチームの白水です。

先月、フランスのブルゴーニュ地方にある、いくつかの村を周ってきました。
オススメポイントをいくつかのシリーズに分けてご紹介したいと思います。
フランスワインが好きな方は、行かれたことのある方も多いのでは?

パリからブルゴーニュへのアクセスは、電車か車。
ブルゴーニュの畑や村をいろいろ周りたい方には、銘醸地に囲まれた街「ボーヌ」を、拠点とするのがオススメです。

電車ですと、パリから乗換などを含めると2時間半前後、車ですと320km程ですので、4時間程かかります。
村から村への移動は断然車の移動が便利ですが、試飲もしっかり楽しみたい!という場合はタクシーを利用しなければならず、なかなか呼べずにスケジュール通りに行けないことも..

仏在住の友人の運転のもと、レンタカーで移動しました。早朝の車の移動は、霧が出ることがあるので注意が必要です。
因みに、ガソリンは日本より高く1L=180円前後、仏レンタカーの主流はディーゼル車で日本のガソリンより少し安く1L=130円前後。

ボーヌ市街の中で、ボーヌ駅からも歩いて10分くらいとアクセスが良く、オススメの大手ワイナリー・ブシャール・ペール・エ・フィス。

敷地内の庭は、まるで「不思議の国のアリス」の世界
ゆっくりと散歩が気持ちいい。

300万本のワインストックと1846年のムルソーが眠る地下のカーヴ。

テイスティングはネゴシアンもの、ドメーヌものの赤白9アイテム+α
どのワイナリーの人も英語ができますが、仏語ができるとより多くの話を聞くことができます。(※もちろん私は友人の通訳で・・)

ふと、テイスティングしているグラスを見ると「RIEDEL」の文字が。

ボーヌの南北に伸びる974号線、通称「グランクリュ街道」

ボーヌの北には、ジュヴレシャンベルタンやロマネコンティなどの赤ワイン、南にはムルソー、モンラッシェの白ワインの銘醸地が広がる。
数十キロに渡り広がるブドウ畑が迎えてくれます。

今回は、北はジュヴレシャンベルタン村、南はピュリニーモンラッシェ村まで周り、5つのドメーヌを訪ねました。

この時期は、2010年に醸造したワインをボトリング(瓶詰め)する作業がまさに行われている真っ最中。
2010年のワインを、瓶詰め直後と樽からの比較試飲。
その他、比較的リッチなテイストの2009年のワイン、さらに気候が不安定だった為、生産者によってクオリティに幅のある、2008年を中心にテイスティングしました。

亜硫酸添加前のワインを樽から飲ませてもらう、バレルテイスティングは現地ならでは。
この日のカーヴの中は10℃。ワインの香りが消えないよう、手でワインを温めながらのちょっと過酷なテイスティング。

次回は、ボーヌの街で毎週水曜日と土曜日に開催される、賑やかで楽しいマルシェ(市場)をご紹介します!
日本では手に入らない、いろいろな食材など、生産者などから直接リーズナブルに手に入り、フランスの田舎が堪能できます。

  • 白水 健Ken Shiramizu
  • (社)日本ソムリエ協会公認ワインアドバイザー/リーデル社認定ワイングラス・エデュケイター

1980年東京都生まれ。学生時代にビストロでのアルバイトを通じてワインに魅了され、ソノマのワイナリーを巡りブドウの収穫を手伝うほどワインにのめり込む。大学卒業後、ワインショップに入社。店舗でリーデルグラスも販売していたことがきっかけでリーデル・グラス・テイスティング・セミナーを受け、開眼。グラス・エデュケイターを目指し、2003年にリーデル・ジャパンに転職。リーデル渋谷店店長を務めた後、2005年(社)日本ソムリエ協会ワインアドバイザー資格取得。リーデル・ジャパン本社へ異動と同時に日本人で第3番目の「リーデル社グラスエデュケイター」となる。これまで飲み溜めたワインの話と共に、ライブ感溢れる語り口で聞き手を魅了している。
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