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2012/02/28

Column

『カベソーくん』グラス飲み比べ

こんにちわ、リーデル・ワイン・ブティック大阪店の森です。

『あっ!』という間に2月も過ぎ去ろうとしておりますね。

もう春の足音が…聞こえて?…くるはず…です。

 

とはいえ、まだまだ寒い夕べには濃い赤ワインが恋しいものです。

という訳で、今回はワイン王国67号にも掲載されている『カベソーくん』グラスを使った、

『ひとりワークショップ』をご報告したいと思います。

みなさまご存知のように『カベルネ・ソーヴィニヨン』は世界中で栽培されている人気者。

伝統的には、やはりフランス/ボルドー産ですよね。

単一品種ではなく、サポート役に『メルロ』や『カベルネ・フラン』などとブレンドされます。

それに対して、新興ワイン生産国(いわゆるニューワールド)では80%~100%の比率で

『カベルネ・ソーヴィニヨン』を使用するスタイルです。

新旧でスタイルに若干の違いがあるものの、豊かな風味を持つフルボディタイプの

赤ワインを生むのが『カベソーくん』なんですね。

  

そして今回は『カベソーくん』グラスを使って、仏・米の『カベルネ』ワインを飲み比べてみました。

使用したワインは…

(左)仏:ドーファン・ド・グラン・ピュイ・デュカス 2007 (カベルネ60%+メルロ40%)

(右)米:セバスチャーニ カベルネ・ソーヴィニヨン 2008 (カベルネ82%+メルロ8%+他)

グラスは写真左より…

1.<ソムリエ シリーズ> 『ボルドー・グラン・クリュ』

2.<ヴィティス シリーズ> 『カベルネ』

3.<グレープ@リーデル シリーズ> 『カベルネ/メルロ』

4.<ヴィノム シリーズ> 『カベルネ・ソーヴィニヨン/メルロ』

さてさて、どんな違いが出るでしょう。(以下、森の主観ですのでお含みおきくださいませ)

まず仏ワインから…

香りには熟成による土や木を想わせるどっしりした香りが目立ちます。

その香りが、1のグラスだと軽やかに広がり、ベリー系の香りなど複雑な香りが個々に

存在するイメージ、2のグラスは香りの強さが増すイメージ、

3+4のグラスはギュッと凝縮したイメージでベリー系の香りが感じにくいかな…と。

『うんうん、違いがでるなぁ…』とひとりごと…

味わいは、3のグラスが程よい酸味、甘味、苦味でバランス良く感じ、

4は少し甘味が収まる印象。

1は一番スケールを感じ口中に豊かな余韻が広がるのに対し、2は何だかエレガントな印象。

『う~ん、面白い』

続いて米ワインを…

香りには甘いキャラメルやバニラ、スパイスの熟成香とジャムやドライベリーの香り感じます。

仏に比べると明るい印象が目立ちます。

その香りが、2のグラスが一番強くなり甘い豊かな香りが鼻をくすぐります。

1も時間が経てば経つほど様々な香りのニュアンスが個々に感じられますが少し広がる

印象かな…と。3+4も問題なく良い香りを楽しめますが、1や2に比べると重たい熟成の

香りが目立つ印象。

『なるほどぉー』

味わいは、2のグラスで甘味が『とんっ』と目立ってから柔らかい酸味とほろ苦い余韻が

長く続き、エレガントな印象。ニューワールドなのにアルコールの高さを感じず、グッドバランス。

1のグラスも甘味を強く感じるんですが、アルコールの高さが少し気になるかな…と。

3+4のグラスでは、酸味と苦味が少し強くなるイメージに。

『やっぱり違うもんですねぇ…』

3、4のグラスの違いは、本当に僅かです。

ですが、1、2、3(4)を比べると面白い違いを感じました。

ニューワールド用に採用になった2のグラスはやはりニューワールドの『カベルネ』の特徴を

しっかり感じさせてくれましたし、1と3(4)のグラスは仏系の複雑な熟成香や

若干低めのアルコールを豊かな風味に感じさせてくれました。

『目指せ!カベルネ(メルロ)マスター』な方は、ぜひこの3タイプをお持ちいただきたいなぁ…と思います。

そういえば!もうすぐ『ホワイト・デー』ですね♪♪♪

情熱の真っ赤な『カベルネ』ワインと共に、『カベソー』グラスを!なんて粋なプレゼントも良いかも?

『ホワイト』関係ないやん!というツッコミには…『聞かザル』になりますが…

大阪店 店主 拝

  • リーデル大阪店riedel-osaka

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