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2015/05/22

Column

非公開カーブ、ルイ・ロデレール見学記|クリスタルのルミアージュ

シャンパン好きな人なら誰もが憧れるシャンパン「ルイ・ロデレール・クリスタル」
クリスタルは、世界最古という歴史あるプレスティージュ・キュヴェ。その起源は18世紀、ルイ・ロデレールのシャンパーニュを寵愛していたロシア皇帝アレクサンドル2世が、自身の名声を象徴するようにクリスタル製の瓶に詰めたシャンパーニュを所望したことに始まります。

ーエノテカさんHPより抜粋

因に、ルイ・ロデレール・クリスタルは、シャンパンの中で唯一ボトルの底が平なのはご存知でしょうか?
当時、皇帝の暗殺を計るのに、爆薬や武器等が隠されぬよう、瓶底をフラットにしたというストーリーがあるのです。
なので、ブラインドテイスティングでボトルを布を隠されても、瓶底を触って銘柄を当てることも可能ですね!

今回は、ルイ・ロデレール・クリスタルのルミアージュ(動瓶)が行われている現場を見る事ができたので、紹介したいと思います。
ルミアージュ(Remuage)とは、フランス・シャンパーニュ地方を代表する「シャンパン」を造る過程の中の大事な作業「動瓶」のこと。

そもそも、ブドウからシャンパンが出来るまでどのような作業があるのでしょう。
収穫→圧搾→一次発酵→調合→瓶詰め→瓶内二次発酵→瓶内熟成→動瓶→澱引き→門出のリキュール添加→打栓→ラベル貼りをして完成。

ルミアージュ(動瓶)の作業は、瓶内二次発酵と瓶内熟成で生まれた澱を最終的に取り除く為の準備として、穴の空いた台の「ピュピトル」に瓶口から斜めに挿して酵母となじませながらゆっくりと、1日8分の1ずつ回し除々に倒立させ瓶口に澱を集めるとてもデリケートな作業で、熟練した職人が行います。(中には機械で回すメゾンもありますが)

やはりシャンパンは多くの手間がかかるワインなのです。

木製の大樽で2〜6年も調合される時を今かと待つ、リザーヴワイン。
さらに、ルイ・ロデレール・クリスタルは瓶内熟成期間が平均5年と完成まで気が遠くなる・・

ルイ・ロデレールはクリスタル以外にも様々なシャンパンを造っています。
シャンパンボトルが40,000本以上積まれた光景は圧巻・・。地震がない国だから見られる光景ですね。

  • 白水 健Ken Shiramizu
  • (社)日本ソムリエ協会公認ワインアドバイザー/リーデル社認定ワイングラス・エデュケイター

1980年東京都生まれ。学生時代にビストロでのアルバイトを通じてワインに魅了され、ソノマのワイナリーを巡りブドウの収穫を手伝うほどワインにのめり込む。大学卒業後、ワインショップに入社。店舗でリーデルグラスも販売していたことがきっかけでリーデル・グラス・テイスティング・セミナーを受け、開眼。グラス・エデュケイターを目指し、2003年にリーデル・ジャパンに転職。リーデル渋谷店店長を務めた後、2005年(社)日本ソムリエ協会ワインアドバイザー資格取得。リーデル・ジャパン本社へ異動と同時に日本人で第3番目の「リーデル社グラスエデュケイター」となる。これまで飲み溜めたワインの話と共に、ライブ感溢れる語り口で聞き手を魅了している。
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