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2012/08/24

Column

ロゼ・シャンパンの華やかな香りと味わいを楽しむグラスの選び方

皆さん、こんにちは。テイスティングチームの白水です。
残暑厳しくまだまだ暑い日が続きそうですね。

そんな熱い中、シャンパンを楽しまれる方も多いかと思います。
私も休日の夕刻、キン!と冷えたロゼシャンパンと一緒にとれたてトマトをそのままかぶりつき!
コクのあるロゼ・シャンパンと夏の太陽を浴びた味の濃い肉厚トマトの相性も最高でした!

さて、今回はそんな見た目、香り、味、どれをとっても華麗でゴージャスな「ロゼ・シャンパン」にオススメしたいシャンパングラスをクローズアップしてみました。

今では、「シャンパングラス」というのは、細長い「フルート型グラス」で飲むのが主流となってます。
リーデルにもフルート型グラスがありますが、大きくわけて①「泡」のグラス②「香り」のグラス、2つのタイプがありますので簡単にご紹介します。

▼①「泡」の爽快感を楽しむグラス

1つ目は「泡」のグラス。

皆さんのイメージに近い「フルート型グラス」は、きっとこんな細身で真っすぐのグラスではないでしょうか?
このグラスでオススメしたいのは、気軽に楽しめるカジュアルなスパークリングワインや、軽やかですっきりしたシャンパン。
楽しませてくれるポイントは「泡」。
細い口元からは、シャンパンやスパークリングワインの持つ泡を舌先に集め、弾ける「泡」の爽快感を楽しませてくれます。

▼② 華やかな「香り」を楽しむグラス

お次は「香り」のグラス。
シャンパンも発泡性「ワイン」。素晴らしい香りを秘めています。

特に、華やかなロゼシャンパンやリッチなシャンパンは、焼きたてのパンの香りや花畑の真ん中で香るようなフローラルな香り、その他フルーツやスパイスなど、溢れんばかりのたくさんの香りを持ってます。
このふっくらしたグラスは、そんな香りをボールいっぱいに広げて、飲む人の鼻孔を溢れる香りで優しく包み込んでくれます。
そして空間の広いボール部分から立ち上る泡は、優しく舌先へ触れる上品な口当たり。

▼シャンパンを注ぐ量(香りを楽しむ部屋を作る)

シャンパンをグラスいっぱいに注いではダメなのです。グラスの7割ほどまでシャンパンを注いでみてください。余った空間は、「香りを楽しむ部屋」。
グラスに満ちたシャンパンの香りに、きっとうっとりしてしまうはずです。

この②「香り」のグラスこそが、ロゼ・シャンパンにオススメしたいグラスです。

ロゼ・シャンパンの持つ、赤い花、赤いフルーツなどの贅沢で華やかな香りとコクのある味わいと共に、優しく泡が舌を包みます。
是非、機会があれば試してみてください。

  • 白水 健Ken Shiramizu
  • (社)日本ソムリエ協会公認ワインアドバイザー/リーデル社認定ワイングラス・エデュケイター

1980年東京都生まれ。学生時代にビストロでのアルバイトを通じてワインに魅了され、ソノマのワイナリーを巡りブドウの収穫を手伝うほどワインにのめり込む。大学卒業後、ワインショップに入社。店舗でリーデルグラスも販売していたことがきっかけでリーデル・グラス・テイスティング・セミナーを受け、開眼。グラス・エデュケイターを目指し、2003年にリーデル・ジャパンに転職。リーデル渋谷店店長を務めた後、2005年(社)日本ソムリエ協会ワインアドバイザー資格取得。リーデル・ジャパン本社へ異動と同時に日本人で第3番目の「リーデル社グラスエデュケイター」となる。これまで飲み溜めたワインの話と共に、ライブ感溢れる語り口で聞き手を魅了している。
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