2015/08/10
Column
ためして納得、第3世代のシャンパン・グラス 青木冨美子
ワインの銘醸地シャンパーニュ地方とブルゴーニュ地方が世界遺産に登録されました! 両地方には代表的な品種が、白はシャルドネ、赤はピノ・ノワール(以後PN)という共通項があります。
写真左手前の大ぶりなグラスは、『ヴェリタス・ニューワールド・ピノ/ロゼ・シャンパーニュ』です。先日、相性診断をするために、PN100%のローラン・ペリエ ロゼ=写真右=で確かめてみました。
機械作りにもかかわらず、グラスの口径部分が薄いので口当たりはソフト、心地よい触感です。口中に入ってくる液体から黒ブドウ本来の味わいと優しいタンニン、品のよい酸の広がり、シャンパン自体の膨らみをしっかり感じることができます。
新発売した「ヴェリタス・ニューワールド・ピノ/ロゼ・シャンパーニュ」(左手前)と、ピノ・ノワール100%のローラン・ペリエ_ロゼ(右)=2015年6月20日(青木冨美子さん撮影)
昨今、シャンパーニュ地方の生産者の多くは従来の縦長のフルート型ではなく、白ワイン型グラスで飲むことを推奨しています。香りや味わい(酸、タンニン、ミネラルなど)がわかりやすいからです。
昔の定番は結婚式で使われているクープ型でした。第1次世代です。その後、第2次世代のグラスとして、気泡の立ちのぼり方が明確に見えるフルート型が登場。そして今世紀には、ヴェリタスのシャンパーニュ・ワイングラス=写真右奥=のように、白ワイングラスに近い形状が好まれるようになってきました。特にロゼ・シャンパンはブルゴーニュ地方の赤ワインと同じ感覚で味がつかめる大ぶりなタイプへの評価が高いです。
第3世代のグラス。これは“ためせば納得”できる究極のグラスといえます。
出典:ワインのこころ(著者 青木冨美子)
この記事は2015年7月9日(木)産経ニュース【ワインのこころ】に掲載されました。
ためして納得、第3世代のシャンパン・グラス 青木冨美子
http://www.sankei.com/life/news/150709/lif1507090016-n1.html