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2024/10/04

Restaurant

ブランドアンバサダー庄司の『つくり人を訪ねて』:Vino della Gatta Sakaki – 猫のラベルで印象的な坂城葡萄酒醸造に併設のレストラン

みなさまこんにちは。リーデル ブランドアンバサダーの庄司です。

前回のブログ記事でお知らせしました通り、2024年8月29日、小諸市との事業連携協定を正式に締結しました。これから小諸の皆さんと協力しながら、小諸ワインの魅力を発信する活動が増えてゆくと思います。そしてその活動が、小諸はもちろん、小諸が属する「千曲川ワインバレー」、そして長野全域に及ぶ「信州ワインバレー」に波及してゆき、長野ワイン、ひいては日本ワインがさらに盛り上がってゆけば嬉しいです。

2023年末時点で、信州ワインバレーには、千曲川ワインバレーを含む5つのサブリージョンがあり、80軒ものワイナリーが、地域に根ざしたワインづくりを行なっています。

長野ワインの今を知るにはこちら! 長野ワイン/信州ワインバレー公式サイトへはこちらをクリック

今回訪問した「Vino della Gatta Sakaki」さんは、小諸市から見て東御市、上田市を挟んだ北西、小諸駅からしなの鉄道に乗って8個目の坂城駅が最寄り駅。駅から歩いて7−8分の場所にあります。坂城は「バラのまち」として有名で、5月〜6月のバラのシーズンには、街を上げてのお祭りが催されるそうです


坂城葡萄酒醸造さんのワインラベルには、どこかしらに「猫」が描かれています。「あの猫のラベルのワイン」と覚えてもらえるように、との願いを込めてのデザインだそうです。お店の玄関にも猫のウエルカムボードが。

玄関を入ると正面に迫力のある壁画が、

トップキュベ「Vino della Gatta Sakaki」のラベルも描かれている現代アーティスト小松美羽さんの直筆は、かなりのインパクト。

どのワインを飲もうか迷っていたら、スタッフの女性が「ワイナリーのワインでしたら、ハーフ(グラス)でのご提供もできますよ」との嬉しいご提案!しかも、下の写真の通り、ほぼリーデルでお出しいただけました。ワインとグラスの意外な組み合わせもあり、食べる方も飲む方も、とても楽しいひと時でした。

白ワインは「猫じゃらし」。自社畑Shiro(標高450m)のソーヴィニョン・ブラン。グラスは、リーデルのグループブランドのひとつシュピゲラウの <オーセンティス> ホワイトワイングラスで。

そして「三毛猫ロゼ 2021」。ツヴァイゲルトレーベ/メルロ/カベルネ・ソーヴィニヨンの3品種ブレンド。白桃やチェリー系がほんのり魅力的。リーデル「オークド・シャルドネ」グラスで。この組み合わせが、お料理とワインの距離をぐっと近づけてくれたように感じました。

アミューズは「シャインマスカットと水牛のカッテージチーズ」と、写真の「ナガノパープルの鴨の生ハム包み」。ナガノパープルの甘みと生ハムの軽い塩っけ、そこにロゼワインを口に含むと・・・ワクワクするような食事のスタートです。

前菜は「島根県産・迷いカツオと紫玉ねぎ・ビーツのソース」。アオリイカのサラダ・自家製カラスミを添えて。

自家製のパンは、しっかりとしたか見応えで、噛めば噛むほど小麦の風味が口に広がります。

前菜2皿目は「サワラ」。「低温での火入れがポイント(小出シェフ)」という「フワッ」としていて「しっとり」という食感が衝撃的。「こちらが本日のメイン料理です」と言われても満足の逸品でした。

「ストロッツァ・プレーティ」というパスタは、コヨリを結ったような5〜6cmほどの形状で、歯応えあるモチモチ感が最高!ごろごろ存在感のあるサルシッチャの塩味と旨味に加え、隠し味のフェンネルのふんわり甘さの感じる風味とジロール茸の深い味わい。絶品でした!

グラスハーフサイズだと、もう少し飲めそうなので、赤ワインも2種類をチョイス。イタリア系品種のサンジョヴェーゼ、そしてネッビオーロもありかなり迷いましたが、今回は下記の2種類をチョイス。「赤獅子 2022」は、Rei(標高450m)という畑のカベルネ・フラン100%。

坂城葡萄酒醸造トップキュヴェ「Vino della Gatta Sakaki」は、ワイナリー限定販売。2020VTは、メルロー55%、カベルネ・ソーヴィニヨン45%。いずれも畑の標高は480m。

メインは、肉厚の「ブランド黒豚・悠」をシンプルに。カリフラワーのソースに、アンズ茸と粒マスタードを添えて。

店内は、高い天井とゆったりとしたテーブルの配置で、とても居心地良い空間。オープンキッチンで、小気味良い小出シェフの動きも目に入り、次のお皿への期待も高まります。

小出シェフは、ご自身もシニアソムリエでもあるワインと料理のプロフェッショナル。ワイナリーの代表を務める成澤篤人さんの義理の弟さんです。気さくな人柄で、ワインのこと・ブドウの収穫のこと・料理のこと、にこやかにお話しいただきました。同じくシニアソムリエでもあり「信州ワインバレー構想2.0」推進協議会で会長を務める成澤さんと、そのワインを熟知する小出シェフのお料理。この組み合わせは最強です!

下の写真は、坂城の土壌サンプル。少し掘ると、礫がゴロゴロと出てくるそうです。小出シェフによると「小諸エリアが粘土系だとすると、坂城は表土が比較的薄く、その下には石がゴロゴロ」とのこと。小諸と坂城、さして離れていない2つの産地ですが、土壌の違いによる飲み比べも面白そうです。

帰り際に、小出シェフとのツーショット。

翌日に雨の予報だったため、成澤さんは「収穫にかかりきりで畑を離れられなくて・・・」とお会いできませんでしたが、小出シェフのお料理とワイン、じっくりと堪能しました。ご自身もシニアソムリエの資格をもつシェフが、熟知するワイナリーのワインのイメージで料理を仕上げてくれる。しかもワインはリーデルの品種別グラスを使いこなしてのご提供!なんて贅沢な環境でしょうか。

近年、小諸市内には、古民家を改装したかなりカッコ良いレストランやカフェも増えてきているのですが、「Vino della Gatta Sakaki」さんは、小諸から「少し足を伸ばしてでも立ち寄りたい」そんな素敵なお店でした。

今回、庄司がいただいたのは「Bランチ(アミューズ・前菜2皿・パスタ・メイン)4,620円」です。お店は「不定休」「ご予約のお客様のみ」となりますのでご注意ください。詳細は公式サイトをご覧ください。

Vino della Gatta Sakaki(クリックで、公式サイトへ)

↓ブランドアンバサダー庄司の『つくり人を訪ねて』:前回の記事はこちら

ブランドアンバサダー庄司の『つくり人を訪ねて』:SAYS FARM-KITCHEN・渡邉隆二シェフ

  • 庄司 大輔Daisuke Shoji
  • (社)日本ソムリエ協会公認ソムリエ/リーデル社 ワイングラス・エデュケイター

1971年神奈川県生まれ。明治大学文学部文学科卒業、専攻は演劇学。 塾講師、レストラン勤務などを経て、1998年(社)日本ソムリエ協会公認ソムリエ呼称資格取得。1999年にボルドー地方サンテミリオンの「シャトー・トロットヴィエイユ」で学ぶ。2001年リーデル・ジャパン入社、日本人初の「リーデル社グラス・エデュケイター」となる。リーデルグラスとワインの深いつながりやその機能を、グラス・テイスティングを通して広く伝えるため、文字通り東奔西走している。
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