3つのダイニングで会席・鮨・鉄板焼が味わえる
複合型のスペシャリティーレストラン
3種類の日本料理を堪能できる「幻珠(ゲンジュ)」では壱岐島の黒毛和牛や玄界灘で獲れた魚介類など
食材が主役の豪華な料理を"こだわりの器"で提供している
その"こだわりの器"のひとつに、なぜリーデルのグラスが選ばれたのか
福岡という土地ならではのエピソードも交えつつ探究した
幻珠の魅力
ザ・リッツ・カールトン福岡は、ショップ、バー、カフェ、クラブが立ち並ぶトレンドの中心地、天神に位置し、福岡空港や博多駅から車または公共交通機関で15分ほどの距離にある。ホテル業界で名高い多国籍企業マリオット・インターナショナル社の九州初のラグジュアリーホテル開業とのことで、大注目のなか2023年6月にオープンとなった。
世界的なラグジュアリーホテルだけに、九州の厳選食材と共に卓越したダイニングを提供する4つのレストランと2つのバーを併設。
今回取材にご協力いただいた「幻珠(ゲンジュ)」はザ・リッツ・カールトン福岡の18階に位置し、日本が誇る三大美味、会席と鮨、鉄板焼を提供している。
国際的な都市である福岡で、地元九州の食材と匠の技が織りなす日本の食文化の真髄を味わえるのが幻珠の魅力と言えるだろう。
そんな幻珠で、なぜリーデルのグラスが使われているのか?
幻珠 スーパーバイザー/ソムリエの島野翔太さんにワインへのこだわりとリーデルへの想いをインタビューさせていただいた。
ワインへのこだわり
“「ワインリストには約100種類以上のワインを記載しています」”
主に幻珠にてソムリエをされている島野さんに、ワインリストのラインナップを聞いたところ、
非常に豊富な種類のワインが用意されていた。
ザ・リッツ・カールトン福岡には、和食の幻珠に対して洋食の「Viridis(ヴィリディス)」というレストランがあり、ワインリストは共通のもの。
島野ソムリエはViridisでもサーブすることがあるのだとか。
扱っているワインの魅力は、「多様なニーズに応えられるように多くの種類を取り揃えていること」。
また幻珠では3つのダイニングで会席・鮨・鉄板焼の料理を味わえるが、ワインは鉄板焼からの注文が一番多く、お肉に合わせた赤ワインがよく注文されるそう。
さらにザ・リッツ・カールトンはインターナショナルなホテルなので、フランスやイタリアなどのワインに偏るのではなく、
ニューワールド含め、さまざまな地域のワインを扱っているのも強みなのだとか。
“「グラスワインの種類は12種類あります」”
幻珠で提供されているグラスワインの数は驚きの12種類。
連泊されるお客様が気軽にさまざまなワインを楽しめるように工夫されている。
訪れるたびに違ったワインを選ぶ楽しみがあるというのは、ワイン好きとして大変嬉しいサービスだろう。
さまざまな国やブドウ品種のワインを取り揃えている幻珠で、いったいなぜリーデルのグラスが選ばれたのだろうか。
リーデルが選ばれた理由
“「ブドウ品種の違いによる味や香りの差がはっきりとわかるグラス」”
実はインタビュー当日、博多天神で行われていたリーデルのワイングラス・テイスティングセミナーを受講していた島野ソムリエ。
セミナー中、リーデルのグラスを通して改めて自分のなかで気づきがあったと語ってくれた。
ブドウ品種に適したボウル形状で、ワインのもつ魅力をより強く引き出す体験は、リーデルのグラスだからこそ味わえるものだ。
また島野ソムリエはご自身のキャリアの中で先輩から以下のように教えられてきたらしい。
“「リーデルのグラスは歴史が古く、高級感のあるグラスの代表格です」”
ワインのことにまだ詳しくなかった時代から何度もこの話を聞いてきた経験があるそうで、今まで勤められてきた飲食店やホテルの多くが
当たり前のようにリーデルのグラスを使っていたそう。
そのためリーデルグラスの品質が高いのはもちろんのこと、その姿が目に馴染み、安心できるところに良さを感じるのだとか。
リーデルの創業は1756年、モーツァルトが生まれた年。
そこから11代もの世代をかけて、よりよいガラス製品を生み出してきた情熱と、ブドウ品種に合わせた最適なグラスを生産者と開発してきた信頼が、リーデルの良さを形作っているのかもしれない。
リーデルグラスの機能性
幻珠にて使用いただいているリーデルのグラスは主に〈パフォーマンス レストラン シリーズ〉のカベルネ/メルロ、ピノ・ノワール、リースリング、シャンパーニュの4種。
どのように使い分けているのか島野ソムリエにお聞きした。
“「一番使い勝手がいいなって思っているのはリースリング用グラスですね。細身なんですけど、細すぎないのでいろいろな種類のワインにマッチします」”
前述の通り取り扱うワインの種類が多い幻珠では、赤ワインから白ワインまで幅広く使えるリースリング用のグラスが重宝されているようだ。
ちなみにこちらのグラス形状は「ニュートラルなグラス」として認められており、世界的なワインコンテストやソムリエコンクールでも採用されている。
“「ピノ・ノワール用のグラスは口元がチューリップ状になっていて、見た目が映えるのでカップルのお客様にはこちらのグラスをご用意したりします」”
機能性はもちろん、お客様の雰囲気に合わせたテーブルコーディネートができるのも、さまざま形状が用意されているリーデルならではかもしれない。
またピノ・ノワールグラスはシャンパーニュの提供でも活躍の機会がある。
ヴィンテージの古いものや香りが特徴的なものに関しては、膨らみのあるシャンパーニュ用グラスだけでなく、より大きなピノ・ノワールグラスでも提供するそう。
伝統的なフルートグラスではなく、飲む時に鼻までしっかり入る、口の広いボウル形状でシャンパーニュを提供した方が、香りをより楽しんでいただけるとのこと。
また白ワイン用のグラスがリースリング用一択となっているが、ボディがしっかりした白ワインなどには赤ワイン用のカベルネ/メルロ、ピノ・ノワールグラスで代用している。
大ぶりな赤ワイン用グラスは、冷蔵庫で冷えすぎたグラスワインの温度を上げる際にも役立つそう。
また、気になるグラスの破損についてもお聞きした。
“「食洗機にかけて取り出した時に、割れているとかひびが入っているということがない」”
リーデルのグラスは薄手なので、厚手のものに比べると破損がするにはするが、あまり頻発している印象はないとのこと。
リーデルは過去に厳正な実証実験と研究を行っておりミーレ(Miele)製の食器洗浄機を正しく使用して洗浄すれば、1500回の洗浄に耐えられると実証している。
九州のお茶提供への応用
近年、アルコール飲料を飲まれないお客様のために提供しているのが「プレミアムなお茶」とのこと。
“「お茶の色を楽しんでいただきたいという思いがあり、そこには一番ワイングラスが合っている」”
ワイングラスでお茶を提供する理由を、こう語った島野ソムリエ。
九州のプレミアムなお茶には、茶葉の香りの中にフルーティーな香りが含まれるそう。
その香りをワイングラスで存分に楽しんでほしいとの想いがあった。
お茶は水出しなど冷えたものをリースリング用のグラスで提供することが多いそう。茶葉は九州産にこだわっている。
鹿児島県、佐賀県、福岡県の3県で生産された茶葉を飲み比べることもできるとのこと。
地元九州の素材にこだわる幻珠だからこそ見出された、ワイングラスの新しい可能性をお聞きできた。
それぞれのホテルやレストランごとに工夫してリーデルのグラスをご活用いただいているようだ。
導入いただいているリーデル製品
幻珠では主に4種類のグラスとデカンタをメインに使用いただいている。
グラスの数は4種ともそれぞれ座席数と同じぐらい置いてあるそう。全てのお客様が同時にワインを注文することは少ないとは思われるが、お茶での提供など幅広くグラスを扱うために数を揃えている。
またデカンタについては、鉄板焼エリアでオリの出やすい赤ワインの注文があった時や、お客様からデカンタージュの要望があった際に使用しているとのこと。
今回の取材を通して、ザ・リッツ・カールトン福岡内の幻珠にて、島野ソムリエのリーデル製品への熱い想いと、九州地方ならではの”お茶への活用例”などを教えていただけた。
グラスのご購入を検討される際は、下記のリーデルの公式オンラインショップをチェックしていただきたい。
取材にご協力いただいたザ・リッツ・カールトン福岡の皆様、「幻珠」の皆様、島野ソムリエ、
誠にありがとうございました。
取材=白水健 撮影・文=山賀俊一
“島野ソムリエおすすめのグラス”
幻珠 – ザ・リッツ・カールトン福岡 –
日本、〒810-0041 福岡県福岡市中央区大名2−6−50 福岡大名ガーデンシティ
https://genjyu.ritzcarltonfukuoka.com/