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2017/12/25

Column

食後に粋な選択肢その2。 デザート代わりにブランデーはいかが?

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前回は甘口のデザートワインについて取り上げましたが、「ソムリエが本音で語るレストラン利用術」の21回目は、食後酒のうちアルコール度数の高いブランデーについて。

ブランデー類は胃の粘膜を刺激し、食後の消化を助ける効果があるとされています。濃厚なアルコールをキュっと飲むことで、胃を刺激し活性化させるわけです。

このブランデーですが、コニャック、アルマニャック、カルヴァドス、マール、フィーヌ、オードヴィドフルイと様々な種類があります。

コニャックとアルマニャックは代表的なブランデーで、それぞれ、コニャック地方、アルマニャック地方で作られます。白ワインを蒸留して樽で熟成させるので、飴色をしたお酒となります。それ以外の地方で同様の手法で作られるのがフィーヌと呼ばれるブランデーです。それに対して、マール(イタリアではグラッパ)と呼ばれるお酒は、ワインの搾りかすをさらに絞った葡萄ジュースを蒸留して作ったブランデーで、土臭い風味が特徴です。イタリアのグラッパやフランスでもアルザス地方のゲビュルツトラミネールから作ったマールは樽で熟成させないので、透明ですが一般的なマールは樽で熟成させるので樽の風味も加わっています。

カルヴァドスはリンゴの醸造酒であるシードルを蒸留して作ったブランデーで、リンゴの風味が特徴的です。オードヴィドフルイはアルザス地方の特産で、様々な果物を醗酵させて作った酒を蒸留して作るブランデーです。アルコールが強いため、フルーティーな香りは控えめですが、きりっとした辛みの中にほのかに香るフルーツのニュアンスが素敵な食後酒です。

「ソムリエが本音で語るレストラン利用術」の過去記事はこちら
第20回 食後に粋な選択肢その1。 デザート代わりに甘口デザートワインはいかが?
第19回 T.P.O.で使い分ければ上級者! レストラン、ビストロ、ブラッスリー、カフェはどう違う?
第18回 チーズに合わせるなら赤ワイン?白ワイン?
第17回 意外と知らない?フランス料理でチーズを食べるタイミング
第16回 着目すべきは料理の色。 「魚=白ワイン」「肉=赤ワイン」だけではないユニークなマリアージュ
第15回 できるお客様の第一歩!レストランでのスマートな支払い方法
第14回 ワインをオーダーする際に最初に考えるべき3つのポイント

ビストロ アンバロン(BISTRO EN BALLON)

〒106-0031
東京都港区西麻布1-9-7

TEL:03-6438-9699
http://bistroenballon.com/

  • 両角 太郎bistroenballon
  • ビストロアンバロン オーナー

金融業界21年間のサラリーマン時代の食べ手としての経験を生かし、「自分が最も通いたい店」として2009年12月にビストロアンバロンを開店。ミシュランガイド「ボンヌ・プティット・ターブル」にて赤フォークとビブマークの両方の評価を得ている西麻布のフレンチビストロ。
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